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フィジカルアセスメントを実践的に復習|『ねじ子のぐっとくる体のみかた』

ねじ子のぐっとくる体のみかた自分の本
イタドリ
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患者さんの変化を見逃してしまったのではないか、と思うと怖い。新人のころには、そういう不安がつきまといます。

  • 急変の前兆を見逃したのではないか
  • 入院時の観察項目を見落としたのではないか
  • 優先してみるべきポイントをはずしたのではないか

看護学校では「全身くまなく観察する」と教わります。でも、実際にどんな技術を使うかは、勤め先によってかなり差が出ます。

頻繁に行う技術は自然と身につく。しかし、めったに使わない手技は、いつまでたっても自信がもてないままです。現場で教えてくれる先輩がいれば幸運ですが、そうとも限りません。病棟はいつも多忙で、一から十まで教えてもらうことはほぼ不可能です。

学習したうえで経験を積むことが必要とわかっていても、毎日の業務に追われているとそんな時間はなかなか取れない。そういうジレンマを、多くの看護師が感じているのではないでしょうか。

そこでおすすめしたい一冊

本棚に並ぶ本

📖 ねじ子のぐっとくる体のみかた
著者:森皆ねじ子
イラストが豊富で、フィジカルアセスメントを実践的に学べる一冊。訪問看護でも病棟でも、すぐに活かせる知識が詰まっています。

病棟でも訪問看護でも機会が多い、のど・胸部・腹部について丁寧に解説されています。難しい教科書ではなく、イラストを中心にした構成なので、隙間時間にページをめくるだけでも頭に入ってきます。

頸のみかた

医師による診察

学生時代、「項部硬直」がテストに出ました。髄膜炎のサインとして知識としては知っていても、実際にどのような手技で確認するのかは、当時は習いませんでした。

この本では、項部硬直の確認方法がイラスト付きで解説されています。手の置き方、力の入れ方、患者さんの反応の見かた。テキストだけではイメージしにくいことが、視覚的に理解できます。

甲状腺やリンパ節のみかたについても同様です。こちらも学生時代には詳しく習いませんでしたが、訪問看護に出てから現場で勉強しました。発熱・倦怠感・体重減少など、訪問先でも使える場面は意外と多いです。

日常的に使う機会がなかったとしても、できるようにしておけば、役立つ場面は必ずきます。「知識はある、でも手技が不安」という状態を解消してくれる内容です。

胸のみかた

聴診器

音源付きの教材で心音・肺音を勉強したことがある人は多いと思います。ただ、循環器病棟や集中治療室でなければ、継続して心音を聴く機会は少ないかもしれません。

訪問看護では、在宅酸素や慢性心不全の利用者さんを担当することがあります。そのとき、「この音は何だろう」「以前と変わっていないだろうか」と思う場面が出てきます。

この本の胸のみかたの章は、必要にせまられたときの予習・復習としてちょうどいいボリューム感です。詳しく学びたくなったら専門書へ進めばよく、まず「感覚をつかむ」ための入口として優れています。

肺の聴診についても、部位ごとの聴き分けかたが整理されており、「なんとなく聴いている」状態から一歩抜け出せます。

腹のみかた

お腹をみる訪問看護師

盲腸や帝王切開くらいは手術じゃない、と思っている人もいるので注意。口では「手術したことない」って言ってたのに、お腹を見てみたらオペスカーがー!!ってよくあることです。手を抜かず自分の目でみよう。

引用:ねじ子のぐっとくる体のみかた 100ページ

これと同じ経験があります。

訪問先で問診をしていると、「手術はしたことがない」とおっしゃる方が少なくありません。ところが、実際に腹部を確認してみると、明らかな手術痕がある。「あ、これは昔のことだから忘れてた」「これは手術とは思っていなかった」というのは、日常的に起こることです。

教科書には「必ず全身を観察するように」と書いてあります。ただ、入院時や初回訪問時は確認事項が多く、ゆっくり全身を見る時間が取れないことがあります。初回に時間が足りなければ、2回目以降で必ず確認するようにしています。

腹部の章では、視診・触診・聴診・打診の順に、それぞれどこを・どう確認するかが整理されています。「腸蠕動音がない」「腹部が硬い」といった所見を正しく言語化するためにも、基本の手順を確認しておく価値があります。

スキマ時間で学べる、という強み

勉強している人

仕事で忙しい毎日の中でも、この本ならスキマ時間に少しずつ読み進めることができます。1項目あたりのページ数が少なく、図を眺めるだけでも理解が深まる構成になっています。通勤中でも、休憩の10分でも手が届く。そういう使いやすさがあります。

訪問看護師としては、一人で利用者さんのもとに行き、その場で判断する機会が多い。病棟のようにすぐ先輩に確認できる環境ではありません。だからこそ、「自分で確認できる」という土台を持っておくことが、直接的な安心につながります。

イタドリ
イタドリ

患者さんの状態の変化を感じた時に、まず自分で確認してみることができるようになります。

これって、とても自信につながることではないでしょうか。

「何かおかしい」という感覚を持ちながらも、どこをどう確認すればよいかわからない。その状態と、「まず自分でアセスメントしてみる」という状態では、日々の業務の安心感がまったく違います。

新人のころはもちろん、訪問看護に転職したばかりの方、久しぶりに臨床に戻る方、担当する患者層が変わったときにも手元に置いておきたい一冊です。

フィジカルアセスメントの技術は、資格を取ったあとも一生更新し続けるものだと思っています。この本は、そのための入口として、これ以上ない親しみやすさを持っています。

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