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急変対応にはバリエーションがある。おすすめの本2選

緊急時の対処についての本
イタドリ
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新人の時は、「急変をみたらすぐに大声で人を集めて」と指導されます。
一番最初に急変に遭遇した時、とても緊張することでしょう。
シミュレーション通りに動けるかどうか。
不安な人は多いと思います。

緊急時のマニュアルは各病棟にあるし、
学生時代に習うのは、ベッドサイドでおこなう手技がメイン。
それらが基本になるけれど、実際にはバリエーションがあります。

いままで経験してない事態に遭遇して、
うまく対処できなくて、どうして自分は臨機応変に対応できないんだろう、って
自己嫌悪のかたまりになってしまう。
あの時、こうすればよかった。
ああいうふうに動くべきだった。
こんなこともできなくて、この仕事、もうほんと向いてないわ。
一晩中泣いてたり、
週末もまるまるふさぎ込んでたりする。

ふとん

でも、いまはネットでも本でもいろいろ調べることができる。
急変も、「想定内」に入れておけば、多少はマシってもんです。
さまざまな事態のイメージトレーニングができるのがこの本です。

異変発生!ナースならできておくべきすぐ,やる技術 
三上剛人 学研メディカル秀潤社

異変発生すぐやる技術

誰でもが臨機応変に判断して、動けるわけじゃない。
同じ病棟で一定期間勤めていると、そこで起きる急変の対処には習熟してくるけど
実際には自分が遭遇していないパターンがある。
どこかの病棟でこういうことは起きている。
自分がそういう場面にあたってこなかっただけ。

トイレなどで倒れている人を発見した時の手順について。
何を確認して、どうやって患者さんを移動させるか。

処置できる場所に速やかに移動しなければなりません。
狭い場所でどこに立てばいいのか、写真をみれば記憶しておきやすいです。

浴槽でおぼれている患者さんを発見したとき、
どうやって引き上げるのか、その方法について。
風呂のフタにのせる、水を抜くのか・抜かないのか?

さまざまな場面での緊急時にとるべき行動について、
写真やイラストで、脳内にイメージで記憶できるように解説されています。

この本は、その患者さんを発見したときのシーンから、写真で再現されています。
役者さんを雇ったと思われる、迫真の現場写真にこだわりを感じます。

私が購入した時は紙しかありませんでしたが、現在は電子書籍もあります。
割と古い2013年発行ですので、電子書籍がお値打ちになっています。
こういう種類の本は、気が向いたときにペラペラっとめくってながめる
というような使い方をするので、個人的には紙のほうが好きです。

異変発生すぐやる技術
イタドリ
イタドリ

あと1冊のおすすめはこれです!

ねじ子のヒミツ手技 2nd Lesson 森皆ねじ子 エス・エム・エス

ねじ子のヒミツ手技Lesson2

 目次

  • バイタルサイン
  • モニタリング
  • 心電図
  • 道端での心肺蘇生法
  • 病院での心肺蘇生法
  • ノドに異物がつまった
  • 夜の骨折・脱臼
  • 動物に咬まれた
  • 熱傷
  • 耳・鼻の救急

夜間救急などでお役立ちな内容になっています。
とくに、動物に咬まれたときの処置がわかりやすいです。

動物にガブッとやられた!!発生頻度は犬>猫>人です。
しかし重症度はヤバイ順に猫=人>>犬です。
意外にもかわいいネコちゃんの咬み傷の方が犬よりもずーーっと治りにくいんですな。
                       引用176ページ

ヘビに咬まれたときに現場でしておくと良いことや、
指を切断したときには、切ってしまった指の先はあきらめずに探し出して
病院に持っていくこと、など。
日常出会いそうにないことも気軽に勉強しておくことができます。

そして いつか道端で危機に見舞われた人に出会うかもしれません。
その「いざ!」というとき、誰かのお役にたてることうけあいです。
読んで楽しい救急本です。

改訂版では、道ばたでの心肺蘇生法と病院での心肺蘇生法が改訂されています。

ねじ子のヒミツ手技 2ndlesson
いざ!に遭遇したときに

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