常勤がつらい看護師さんへ|単発バイトから試す、派遣という選択肢
もう続けられないかもしれない。そう思いながら、辞めるとも決められない。そんな時期が私にもありました。夜勤明けの帰り道で、来月の自分がどうしているのか想像できませんでした。
この記事では、常勤と退職のあいだにある働き方をまとめます。私が実際に行った単発バイトの一日と、派遣との契約の違いをお伝えします。
常勤か、退職か。その二択で止まっていませんか

働き方の話になると、選べる道は二つしかないように感じられます。今の職場で常勤を続けるか、辞めるか。
実際には、そのあいだにもいくつかの形があります。パート、派遣、そして一日だけの単発バイトです。
どれも「試してみる」ができる働き方です。今の職場を辞めると決める前に、外の空気を知ることもできます。
私は派遣で働いたことがありません。単発のバイトなら行きました

派遣会社への登録はしました。面接のあるところです。
ただ、そちらではまだ働いていません。
実際に働いたのは、アプリで見つけた単発のバイトです。一日ずつの勤務で、行き先はデイサービスでした。
単発バイトで働いた日のこと|デイサービスでの一日

アプリで探して、登録するだけで決まりました
介護と看護の単発バイトを扱う「カイテク」というアプリを使いました。地域や日付で求人を検索して、気に入った勤務に登録します。
面接はありませんでした。登録のときに、資格の書類と身分証を読み込ませています。
自転車で行ける距離にあるデイサービスの一日勤務を選びました。
行く前に、駐輪場と記録の書き方が気になりました
初めて行く場所だったので、まずストリートビューで周りを見ました。自転車を置ける場所を探すためです。
駐輪場らしき場所は見つかりませんでした。
記録の書き方も気になりました。様式は病院や施設によって違います。
事前のやり取りは、メールを一往復だけ
勤務先からメールが届きました。心配なことはないか、という確認です。
私が尋ねたのは、自転車を置く場所です。ふだんの訪問看護でも自転車に乗っています。
やり取りはこれだけでした。
当日は二次元コードを読み込んで出退勤
勤務時間の管理は、ロッカーに貼ってある二次元コードを読み込む形でした。
そのロッカーには、一日のおおまかな流れも書かれていました。初めての場所でも、何時に何があるのかが見てわかります。
心配していた記録は、ほかのスタッフさんと同じように書けば足りるものでした。むずかしい様式ではありません。
戸惑ったのは、利用者さんのお名前がわからないこと
利用者さんのお名前がわからず、いちばん戸惑いました。
働いているスタッフさんと比べると、私の仕事は明らかに遅くなります。それでも間違えるわけにはいきません。
「はじめまして」と声をかけて、ご本人に伺いました。スタッフさんにも教えていただきながら動きました。
その日、看護師は私ひとりでした
勤務していた看護師は私だけでした。血圧の測定は、役割が分かれています。
心臓などに問題のない方は、デジタル式の血圧計でスタッフさんが測ります。不整脈のある方は、看護師がアナログ式で測ります。
置いてあったのは、昔の水銀血圧計と同じ形状のものでした。今は水銀そのものが使われているわけではありません。それでも懐かしくて、少し驚きました。
その都度教えてもらえたので、動きやすかった
担当のスタッフさんが、親切に教えてくださいました。勤務のあいだも、次に何をするのかをその都度伝えてもらえます。
初めての現場で迷う時間が、ほとんどありませんでした。単発で来る人の受け入れに慣れているのだと感じます。
2回目に行った日に感じた、単発バイトのむずかしさ

2回目に行った日のことです。利用者さんのひとりが体調を崩されました。施設の責任者の方がご家族に連絡を取り、その方はご自宅に戻られています。
手元にある情報の薄さを、このとき感じました。
病院や訪問看護で担当していれば、既往歴も今の治療の状況もわかります。
単発で入ると、そこがまったくわかりません。利用の開始時には施設側が伺っているはずですが、その日だけ入る看護師の手元には届いていません。
それでも看護師として、目の前の状態から判断を求められます。
このまま帰宅していただいてよいのか。ご家族に付き添っていただく必要があるか。受診をおすすめするべきか。救急車を呼ぶ状況なのか。
その判断を、管理者の方に説明する必要がありました。
気が楽だと感じた面もあります。施設としての対応は管理者の方がしてくださいます。私は看護師としての判断に集中できました。
不安もありました。手元の情報が少ないと、これから起こりうる状況を予測しにくくなります。
私の場合は、これまでの経験でどうにか判断できました。ただ、経験を積んでいる途中の方には、負担の大きい場面かもしれません。
行ってみてわかった、単発バイトが向いている場面

一日働いてみて、これは「試す」ための働き方だと感じました。その職場を続けるかどうかを、その日のうちに決めなくてかまいません。
合わないと感じたなら、次は別の場所を選べます。向いていると思ったのは、こんなときです。
①今の職場を辞めるか迷っていて、外の様子を知っておきたいとき
②まとまった時間は取れないけれど、少しだけ働きたいとき
③これまでの経験があって、初めての場所でもひとりで動けるとき
反対に、慎重に考えたほうがよい場面もあります。
その日だけ入る立場でも、看護師としての判断は求められます。ブランクが長い方や、経験を積んでいる途中の方は、そこを見込んでおいてください。
単発バイトと派遣は、契約の形が違います

ここは混ざりやすいところなので、整理しておきます。
私が使ったアプリの場合、雇用契約を結ぶ相手は、働いた施設そのものでした。公式サイトにも、事業所と直接雇用契約(日雇契約)を結ぶ仕組みだと書かれています。
あとで受け取った源泉徴収票にも、その施設の会社名が入っていました。
一方の派遣は、雇用契約を結ぶ相手が派遣会社になります。働く場所は紹介された施設ですが、給与を支払うのは派遣会社です。
もうひとつの違いは、働く期間です。単発は一日から選べます。派遣は週に何日か、続けて働く形が中心になります。
派遣という働き方の、いいところとしんどいところ

派遣を選ぶと、勤務の日数や時間を決めたうえで働けます。夜勤なし、日勤のみといった条件で探すこともできます。
しんどいところも書いておきます。契約には期間があります。その期間が終われば、次の職場を探すことになります。
賞与や退職金の扱いは、求人ごとに条件が違います。生活の計画を立てるときは、そこを先に確認してください。
レバウェル看護にも、派遣のサービスがあります。2026年9月時点の公式サイトには、週3勤務からの求人が並んでいました。時給は1,700円から2,400円の例が示されています。
単発ではなく、続けて働く形の派遣です。一日試してみて、続けられそうだと感じた方の次の一歩に向いています。
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まとめ
常勤を続けるか、辞めるか。その二択だけで考えていると、身動きが取れなくなります。あいだには、一日だけ試す方法も、週に何日かだけ働く方法もあります。
私が初めて単発バイトに行った日、いちばん驚いたのは、思っていたよりずっと普通に一日が終わったことでした。
今の場所がつらいなら、外の空気を一日だけ吸ってみる。それくらいの一歩から始めて充分です。
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