HSP看護師に訪問看護は向いてる?病棟がつらかった私の体験
「病棟の仕事がしんどい。でも、これって看護師に向いていないってこと?」
そんなふうに悩んでいる方に、最初にお伝えしたいことがあります。病棟がつらいからといって、看護師に向いていないわけではありません。合う場所が違うだけ、ということが本当にあります。
私は看護師として30年以上、そのうち訪問看護を20年以上続けてきました。実は、病棟勤務がしんどくて仕方がなかった時期があります。この記事では、HSP気質の方に訪問看護が向いている理由と、気をつけたい点、そして自分に合う職場の選び方までをお話しします。
そもそもHSPの看護師が病棟でつらくなりやすい理由

繊細で気づきやすいHSP気質は、看護師としてはとても優れた素質です。ただ、病棟という環境では、その良さがそのまま「しんどさ」に変わってしまうことがあります。
刺激が多すぎる
モニターのアラーム音、ナースコール、複数の患者さんを同時に気にかける状況。病棟は音と情報があふれています。刺激に敏感な人ほど、一日の終わりにどっと疲れてしまいます。
人間関係の距離が近すぎる
詰所での会話、申し送り、スタッフ同士の空気。狭い空間で常に誰かと一緒にいると、人の感情を察しすぎて気疲れしてしまうことがあります。
「気づきすぎる」がしんどさになる
患者さんの小さな変化に気づけるのは大きな強みです。ですが、周りの不機嫌やピリピリした雰囲気にまで気づいてしまうと、自分のことのように受け取って消耗してしまいます。
結論|HSP看護師に訪問看護は「向いている面が多い」

先に結論をお伝えします。HSP気質の方には、訪問看護が向いている面がたくさんあります。理由を3つに分けて説明します。
1対1でじっくり向き合える
訪問看護は、基本的に利用者さんと1対1です。大勢を同時に見るのではなく、目の前の一人にしっかり向き合えます。「丁寧に関わりたい」というHSPさんの気持ちが、そのまま活かせます。
自分のペースで動ける
訪問の予定は決まっていますが、一件ごとの動き方は自分でコントロールできます。同時並行で何かに追われる場面が減るので、落ち着いて働けます。
環境の刺激が少ない
利用者さんのお宅は、病棟のようなアラーム音や慌ただしさがありません。静かな環境で過ごせるのは、刺激に敏感な人にとって大きな安心になります。
私自身、訪問看護に移ってから「夕方のぐったりした疲れ」が明らかに減りました。
逆に、訪問看護で気をつけたい点

良い面ばかりではありません。合わないと感じる人もいるので、気をつけたい点も挙げておきます。
一人で判断する場面が多い
訪問先では、その場で自分が判断しなければならない場面があります。最初は不安に感じる人も多いです。ただ、これは経験と、相談できる体制があれば少しずつ慣れていきます。
利用者さん・ご家族との相性
ご自宅にうかがう仕事なので、利用者さんだけでなくご家族との関わりも生まれます。距離が近いぶん、相性で気をつかう場面もあります。
オンコール(夜間対応)がある事業所もある
事業所によっては、夜間や休日の電話対応(オンコール)があります。睡眠を大事にしたい人にとっては、ここが合うかどうかの分かれ目になります。
こうした点があるからこそ、「どの事業所を選ぶか」がとても大事になります。
HSPさんが訪問看護で長く続けるための職場の選び方

同じ訪問看護でも、事業所によって働きやすさは大きく変わります。長く続けるために、次の4つを確認してみてください。
教育や同行訪問のサポートが手厚いか
最初のうちは先輩が一緒に回ってくれる(同行訪問)と安心です。「一人立ちまでどれくらい付き添ってくれるか」を確認しましょう。
オンコールの有無や回数
オンコールがあるのか、ある場合はどれくらいの頻度か。ここは入ってから後悔しやすいポイントなので、最初に必ず聞いておきたいところです。
日勤のみ・時短など働き方の柔軟さ
「まずは日勤のみで」「短い時間から」といった希望が通るかどうか。無理のないスタートが切れる職場だと、長く続けやすくなります。
人間関係の雰囲気
見学や面談のときの、スタッフ同士の話し方や表情をよく見てください。HSPさんは雰囲気を敏感に感じ取れるので、その直感はかなり当てになります。

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まとめ

HSP気質は、看護師にとって弱点ではなく強みです。ただ、その強みが活きる場所と、すり減ってしまう場所があります。
病棟がつらかったとしても、看護師という仕事そのものを手放す必要はありません。訪問看護のように、あなたの繊細さがちゃんと活きる働き方もあります。まずは自分に合う職場を知ることから、少しずつ始めてみてください。

