転職
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看護師の転職活動、在職中に進めるためのスケジュール管理術

PC作業する訪問看護師
イタドリ
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忙しい日々のなかで、転職活動を進めるのはなかなか大変です。

私自身、病院勤務をしながら転職を考え始めたとき、まず感じたのは「いつ、何をすればいいのか、まったくわからない」という途方に暮れる感覚でした。夜勤明けにぼんやりしながら転職サイトを眺めて、結局何もできないまま布団に倒れ込む……そんな日々を繰り返していた時期があります。

でも、少しずつ「転職活動にも段取りがある」ということがわかってきてから、気持ちが少し楽になりました。今日は、在職中に転職活動を進めるためのスケジュール管理の考え方を、私の体験もまじえながらお伝えしていきます。

転職を考えたきっかけ

病院の廊下を歩く看護師

私が訪問看護への転職を本格的に考え始めたのは、病棟で担当していた患者さんが再入院されたことがきっかけでした。重度の褥瘡を抱えながら在宅に戻られたその方が、ほどなく状態を悪化させて戻ってこられたとき、「退院後の生活を支える人がいれば、違う結果があったかもしれない」という思いがぬぐえなくて。病棟でできることの限界と、在宅でのケアへの関心が、じわじわと大きくなっていきました。

とはいえ、当時の私には訪問看護の現場がどんなものかよくわかっていませんでしたし、「本当に自分にできるのか」という不安もありました。転職したいという気持ちと、踏み出す怖さの間で、しばらくぐるぐるしていたのです。

訪問看護への転職を考えている方へ
訪問看護への転職を考えている看護師さんへ|仕事内容・向き不向き・ステーションの選び方まで
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まず知っておきたい、看護師転職の「標準的な時間軸」

カレンダーと手帳

転職活動というと、なんとなく「求人を見て、面接して、終わり」というイメージがあるかもしれません。でも実際には、動き始めてから入職するまで、だいたい2〜3ヶ月かかることが多いです。

おおまかな流れはこのようになります。

フェーズ内容目安の期間
情報収集・自己分析転職理由の整理、方向性を決める2〜3週間
求人探し・エージェント登録条件の整理、求人との比較2〜3週間
応募・書類準備応募書類を整える1〜2週間
面接・見学複数の職場との調整2〜4週間
内定・退職交渉現職への退職申し出、引き継ぎ1〜2ヶ月

私の場合、「転職しようかな」と思い始めてから実際に動き出すまでに、かなりの時間がかかりました。最初の一歩を踏み出せずにいた期間を含めると、転職を考え始めてから入職まで1年近くかかったと思います。夜勤明けでくたびれきったり、委員会などがあったりしてスケジュール通に動けないことも多いです。それでも、全体像が見えていれば少しずつでも行動することができます。

もし「いつかは転職したい」という気持ちがあるなら、早めに情報収集だけでも始めておくことをおすすめします。気持ちの準備と、現実的な準備は、同時に進められます。

なお、転職活動は「必ず転職する」ための行動ではありません。求人を眺め、エージェントに話を聞き、実際に動いてみることで、「今の職場の給与や環境は実は恵まれていた」と気づくこともあります。転職活動を通じて今の職場の価値を再確認する——それも、立派な「収穫」のひとつです。

在職中の転職活動、いちばん難しいのは「時間の確保」

スケジュール帳を開く

フルタイムで働きながら転職活動をするうえで、多くの看護師さんが口にするのが「時間がない」という問題です。

私も夜勤のある病棟勤務だったので、生活リズムはぐちゃぐちゃ。日勤でも夜勤でも、帰宅後はヘトヘトで、「今日こそ書類を整えよう」と思いながらそのまま眠ってしまうことが何度もありました。

ここで少し視点を変えてみてください。転職活動に「まとまった時間」は、実はそれほど必要ではありません。必要なのは、細切れの時間を「何に使うか」を決めておくことです。

週ごとのリズムをつくる

ノートとペンで計画を立てる

転職活動を在職中に進めるコツは、「転職活動の曜日・時間帯を決める」ことです。私が実際にやっていたのは、こんな感じです。

  • 夜勤明けの午前中(帰宅後30分以内) 頭がぼんやりしているので「読むだけ」にする。気になる求人をブックマークしたり、エージェントからのメッセージを確認したりするだけ。
  • 日勤後の夜(疲れていない日だけ、30分) 気になった求人の情報をノートに整理する。「ここ気になる」「ここは違うかも」と感想を書き留めておくだけでもOK。
  • 休日の午前中(1〜2時間) 集中できる時間帯。応募書類を少しずつ整えたり、見学・面接の日程調整をしたりする。

このように「転職活動タイム」をあらかじめ決めておくと、「いつかやろう」が「今日やる」に変わります。Googleカレンダーなどにブロックとして入れておくと、自分のなかでの優先度が上がって、実際に動きやすくなりますよ。

転職を振り返って
燃え尽きる前に動いてよかった——看護師転職を振り返る
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フェーズ別・やることリストを作っておく

やることリストのノート

「転職活動タイム」を確保できても、いざその時間になると「何をすればいいんだっけ?」となってしまうことがあります。

そこで役立つのが、フェーズごとのやることリストです。転職活動は大きく分けると「考える」「調べる」「準備する」「動く」という段階に分かれます。それぞれに必要なことをリスト化しておくと、限られた時間でも迷わずに動けます。

考えるフェーズ

  • 今の職場で何が辛いのかを書き出す
  • 転職後にどんな働き方をしたいか整理する
  • 譲れない条件(夜勤なし・訪問看護など)を決める

私はこのフェーズで「夜勤をなくしたい」「患者さんの生活に継続的に関わりたい」という2つが、自分にとって外せない条件だとわかりました。このふたつを軸に求人を探すようになってから、迷いがぐっと減りました。

調べるフェーズ

  • 転職サイト・エージェントに登録する(2〜3社)※登録時に職歴の入力が必要なので、事前に整理しておくとスムーズです
  • 気になる分野の求人を眺めてみる
  • 職場見学ができるか確認する

訪問看護ステーションは規模や雰囲気がステーションによってかなり異なります。求人票だけではわからないことが多いので、職場見学はできるだけ行くことをおすすめします。私も見学して初めて「ここなら働けそう」という感覚をつかめました。

準備するフェーズ

  • 看護師免許証のコピーを用意しておく(データ送付を求められることもあります)
  • 応募書類を少しずつ整える(最近はWeb上の入力フォームで完結する職場も増えていますが、紙の書類を求められる場合もあるので、どちらにも対応できる準備をしておくと安心です)
  • 面接でよく聞かれることへの答えを考えておく

動くフェーズ

  • 応募する求人を絞り込む
  • 職場見学・面接の日程調整をする
  • 内定後の退職スケジュールを現職と調整する

退職の「逆算スケジュール」を意識する

手帳に日程を書き込む

転職活動を進めるうえで、もうひとつ大切なのが退職日からの逆算です。看護師の場合、退職の申し出は就業規則によって異なりますが、一般的には退職希望日の1〜3ヶ月前に申し出ることが多いです。特に病院の場合は人員調整の都合もあり、早めの申し出が求められることもあります。6か月以上の期限を設けている病院もあります。

たとえば「4月から新しい職場で働きたい」と考えているなら、

  • 3月末退職 → 遅くとも12月〜1月には内定を得て、退職申し出
  • 内定を得るためには → 11月ごろには面接を受け始める
  • 面接を受けるためには → 10月ごろには応募書類を整えて求人に応募
  • 応募書類を整えるためには → 9月ごろには自己分析・情報収集を始める

私自身、この逆算を意識し始めてから、転職活動のペースがようやくつかめてきました。それまでは「なんとなく春ごろには……」と漠然と考えていただけだったので、気づいたら時間が足りなくなっていたのです。

「バレないか不安」という気持ちへの対処

考え込む人物

在職中の転職活動で、多くの方が気にするのが「職場にバレないか」という問題です。結論から言えば、慎重にやれば、基本的には心配しなくて大丈夫です。

転職サイトの設定を確認する

多くの転職サイトには「在職中の方向け」の設定があり、現在の職場に情報が届かないようにすることができます。登録の際にはこの設定を忘れずに確認しましょう。

職場のパソコンや職場のWi-Fiを使わない

プライベートのスマートフォンや自宅のWi-Fiで転職活動を行いましょう。

職場で話すのはNG

信頼できる人にだけ話すのはよいのですが、職場内での噂は思ったより広がりやすいものです。内定が出るまでは、職場の人には一切話さないほうが無難です。

面接の日程は休日や有給を活用する

急な欠勤が続くと、職場に勘づかれることがあります。できるだけ休日や有給を使って受けるようにしましょう。

スケジュール管理に使えるツール

手帳とスマートフォン

転職活動のスケジュール管理に、特別なツールは必要ありません。シンプルなもので十分です。

手帳やノート(転職活動専用に1冊)
フェーズごとのやることリストや、気になった求人へのメモを書いておくのに便利です。私は100円ショップのノートを1冊、転職活動専用にしていました。

スマートフォンのメモアプリ
ふと思ったことや、移動中に気になった求人のメモをすぐ書き留められます。

Googleカレンダー
面接日程や「転職活動タイム」のブロックを入れるのに重宝します。職場のカレンダーと分けて管理できるのもメリットです。

転職エージェントのマイページ
応募状況や面接の日程が一覧で確認できます。複数の求人に応募するときは、ここで整理するのが楽です。

ツールを増やしすぎると管理が大変になるので、使いやすい1〜2つに絞るのがおすすめです。

転職してみて、変わったこと

自転車で走る人

訪問看護に転職してから、まず実感したのは体の変化でした。夜勤がなくなったことで、睡眠のリズムが整い、慢性的な疲れがずいぶん改善されました。転職前は「これが看護師の普通」だと思っていたのですが、あの疲れは普通ではなかったのだと、今になって思います。

もうひとつ変わったのは、仕事の「感触」です。病棟では多くの患者さんをチームで支える感覚でしたが、訪問では一人ひとりのご自宅に伺い、その方の生活に深く関わります。季節の変わり目に公園のそばを自転車で走りながら、「この仕事を選んでよかった」と思う瞬間が、たしかにあります。

もちろん、訪問看護には訪問看護の大変さもあります。一人で判断しなければならない場面も多いし、移動の多さや記録の負担も小さくはありません。でも、転職前に感じていた「この先もこのまま続けていけるだろうか」という不安は、少しずつ薄れてきています。

訪問看護転職の体験談
病院が合わなかったHSPの私が訪問看護に転職した話
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まとめ

笑顔の看護師

在職中の転職活動を上手に進めるポイントを、最後にまとめます。

  • 転職活動全体の流れを把握し、2〜3ヶ月の時間軸をイメージする
  • 「転職活動タイム」を曜日・時間帯で決めて、カレンダーに入れてしまう
  • フェーズごとのやることリストを作り、迷わず動けるようにしておく
  • 入職希望日から逆算してスケジュールを組む
  • ツールはシンプルに、1〜2つに絞って管理する

転職は、今の自分の働き方を見直し、より自分らしい看護を届けるための一歩です。焦らず、でも止まらず、少しずつ前に進んでいきましょう。

このブログを読んでくださっているあなたが、転職という選択肢を通じて、もう少し自分を大切にしながら看護師を続けられるようになることを、心から願っています。

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