看護師
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燃え尽きる前に動いてよかった——看護師転職を振り返る

血圧測定
イタドリ
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「もう少し頑張れば変わるかも」と思いながら、気づいたら限界ギリギリまで来ていた——そんな経験、ありませんか?

私が病院勤務から訪問看護師へ転職したのは、ある患者さんとの出来事がきっかけでした。重度の褥瘡を抱えたまま再入院されてきたその方を前に、「退院後のケアを、もっとそばで支えられていたら」という思いが、ずっと頭を離れなかったのです。

夜勤が当たり前の日々に、じわじわと疲弊していた

病院の廊下

病院勤務のころは、夜勤があることが「普通」でした。深夜入りなのに仮眠できない。夜勤明けに目がさえて眠れない。それでも、「みんなそうだから」と自分に言い聞かせていたのです。

転職して夜勤がなくなったとき、体が回復していくのを、はっきりと感じました。「あのとき自分はかなり消耗していたんだ」と気づいたのは、むしろ辞めてからのことでした。

燃え尽きる前に動けたのは、正直、運もあったと思います。でも「このままではいけない」という小さなシグナルを、無視しなかったことも大きかったのかもしれません。

転職先の候補を、けっこう真剣に迷う

ノートで考える

訪問看護に決めるまで、実はいくつかの選択肢をかなり真剣に比べていました。

有床診療所での勤務経験があったことで、訪問診療のあるクリニックという選択肢も現実味がありました。その有床診療所では、医師に同行して訪問診療に出ることもあったのです。往診鞄を持って患者さんのご自宅へ伺い、注射や処置をします。病院の外来とはまったく違う、生活の匂いのする医療の場でした。

訪問先で、医師と一緒に看取りに立ち会ったこともあります。到着したときにはすでに息を引き取られていた方もいました。そのたびに「ご自宅で最期を迎えられた」という事実の重さを、静かに受け取っていました。怖いとか、つらいとか、そういう感情ももちろんありましたが、それ以上に「この方はここで息をひきとることができてよかったのかもしれない」という感覚が、不思議と残りました。

だからこそ、ホスピス機能を持つ看護小規模多機能型居宅介護(看多機)のような場所にも、長く心が引っかかっていました。医療と介護の境界線上で、その人らしい最期を支える——そういうケアを、もっと意識的に、もっと深く追いかけたいという気持ちです。「看取りに関わりたい」という思いと、「まず自分の体を立て直したい」という切実な現実が、しばらくせめぎ合っていました。

結局、今の訪問看護の職場を選んだのは、「一人の患者さんの生活に継続して関わりながら、チームで支える」という形が、自分の性分に一番合っていると感じたからです。迷い続けた末の選択でしたが、その判断を後悔したことはありません。

訪問看護という選択肢を、最初はためらっていた

注射

「一人で訪問して、何かあったらどうするんだろう」「病院の設備がなくて対応できるかな」——転職前は、そんな不安の方が大きかったです。

でも実際に働いてみると、訪問看護には病院とはまた違う「関わり方の深さ」がありました。患者さんの生活の場に入るからこそ見えるもの、聞けること、気づけることがある。四季の変わり目を感じながら、公園のベンチで昼食をとる日もあって、それが小さな楽しみになっていたりします。

もちろん、大変なこともあります。移動の疲れ、記録の多さ、緊急対応の緊張感。でも「大変さの種類」が、自分には合っていたのだと思います。

転職を考えているあなたへ

新しい一歩

「転職=逃げ」ではないと、今なら言い切れます。

環境を変えることは、自分のケアの一つです。看護師として患者さんに寄り添い続けるためにも、まず自分が持続可能な働き方を選ぶことが大切なのだと、転職を経て実感しました。

「燃え尽きる前に動いてよかった」——これが、正直な気持ちです。

転職で迷っているあなたへ
転職すべきか続けるべきか——看護師が消耗しているときの判断軸
転職すべきか続けるべきか——看護師が消耗しているときの判断軸

もし今、職場の環境や働き方に悩んでいるなら、訪問看護という選択肢を、一度視野に入れてみてください。思っていたより、悪くないかもしれません。

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