急変対応・フィジカルアセスメントに強くなる本5冊|現役訪問看護師が厳選
訪問看護でも病棟でも、看護師にとって「急変の予兆を見抜く力」と「正しく観察する力(フィジカルアセスメント)」は、何より頼りになる武器です。とはいえ、分厚い専門書を丸暗記するのは大変ですよね。
この記事では、看護師歴30年以上の私が実際に読んで「これはわかりやすい」と感じた本だけを5冊、目的別に紹介します。新人さんの1冊め選びにも、訪問看護に移る前の学び直しにもどうぞ。
まず結論|目的別の早見表

5冊それぞれ得意分野が違います。自分の目的に合うところから選んでみてください。
| こんな人に | おすすめの本 |
|---|---|
| マンガで急変対応の流れをつかみたい | ねじ子のヒミツ手技 2nd Lesson |
| 写真でリアルにイメトレしたい | 異変発生!すぐ、やる技術 |
| フィジカルアセスメントをやさしく復習したい | ねじ子のぐっとくる体のみかた |
| 手順と根拠を本格的に学び直したい | フィジカルアセスメントガイドブック |
| 採血・処置など手技に自信をつけたい | ねじ子のヒミツ手技 1st Lesson |
ここからは1冊ずつ、私の使い方もあわせて紹介します。
『ねじ子のヒミツ手技 2nd Lesson』|マンガで急変対応の流れをつかむ

急変対応の1冊めにおすすめなのが、森皆ねじ子先生の『ねじ子のヒミツ手技 2nd Lesson』です。マンガとイラストで、急変時に「何が起きていて、何をすべきか」の流れが一本の線でつながります。
文字ばかりの専門書は、いざというときに頭から出てきにくいものです。この本は絵で場面ごと覚えられるので、記憶に残りやすいのが最大の強みです。私は訪問看護に移ってからも読み返していて、ひとりで利用者さん宅にいる場面のイメージトレーニングに役立っています。
『異変発生!すぐ、やる技術』|写真でリアルにイメトレする

三上剛人先生監修の『異変発生!ナースならできておくべき すぐ、やる技術』は、実際の場面写真で急変対応を確認できる本です。マンガで流れをつかんだあと、この本の写真で「現実の見え方」に置き換えると、イメトレの精度が一気に上がります。
「マンガのねじ子本で流れを覚えて、写真のこの本で確認する」という2冊セットの使い方が、私のおすすめです。2冊の詳しい使い分けは、こちらのレビューにまとめています。

『ねじ子のぐっとくる体のみかた』|フィジカルアセスメントをやさしく復習

急変を早く察知するには、その手前の「ふだんの観察=フィジカルアセスメント」が欠かせません。『ねじ子のぐっとくる体のみかた』は、頸・胸・腹といった部位ごとに「なぜそう観るのか」がイラストですっと入ってくる入門書です。
1項目が短いので、休憩中や移動中のスキマ時間で読めるのも現役ナース向きです。難しい用語が苦手な方の1冊めにどうぞ。

『フィジカルアセスメントガイドブック』|本格派の定番を1冊

もう少し本格的に学び直したい方には、山内豊明先生の『フィジカルアセスメントガイドブック』が定番です。観察・問診・触診の手順と、その根拠がていねいに整理されていて、現場で迷ったときの「辞書」として長く使えます。
入門はねじ子本でやさしく、深掘りはこの本でじっくり、という二段構えにすると挫折しにくいです。

『ねじ子のヒミツ手技 1st Lesson』|採血・処置の手技に自信をつける

採血や胃管などの手技に苦手意識がある方には、『ねじ子のヒミツ手技 1st Lesson』がおすすめです。手技全体の流れを先に知っておくと、一つひとつの動作の難易度がぐっと下がります。
私は胃管が苦手だったのですが、この本で医師側の手順まで含めて流れを知ってから、介助の質が変わった実感があります。訪問看護に移った今も手元に置いている1冊です。

選び方のコツ|迷ったら「今いちばん不安なこと」から

5冊全部を一度に買う必要はありません。「急変の場面が怖い」ならマンガのヒミツ手技2ndから、「観察に自信がない」なら体のみかたから。今いちばん不安なことを埋める1冊が、いちばん身につきます。
新人さんなら「ヒミツ手技1st+体のみかた」、訪問看護に移る方なら「ヒミツ手技2nd+ガイドブック」の組み合わせが、私の経験からのおすすめです。
まとめ|本で身につけた力を、自分に合う働き方に活かそう

急変対応もフィジカルアセスメントも、一度身につければどの職場でも通用する一生ものの力です。本で学んだことは、あなたの自信になって、働き方の選択肢も広げてくれます。
「今の職場がつらい」「もっと自分に合う働き方があるかも」と感じている方は、こちらの記事もあわせてどうぞ。


